多弾数マガジンとノーマルマガジンの長所短所

ここでは、多弾数マガジンとノーマルマガジン、それぞれの長所と短所を
書いてみようと思います。

今回は、M4A1カービンを使用していると仮定して話をしています。


●多弾数マガジン

★★長所★★

・ノーマルの数倍の装弾数

多弾数マガジン最大の長所はこれになります。装弾数が多いという事は下記に書くように
実に様々な利点が生まれます。


・長時間弾幕を張れる
多弾数マガジンは最低でも約200発の装弾数を誇るので撃ち続けても長時間の
弾幕を張り続ける事ができます。ノーマルマガジンと比較して多いものになると、約6倍の
差がでてきますので、それに比例して弾幕の張れる時間も増えていきます。

例)秒間20発のM4A1カービンを使用した場合
弾幕の張れる時間は
ノーマルマガジン(68発)の場合は約3.4秒(※1)
多弾数マガジン(300発)の場合は約15秒(※2)
その差は11.6秒!!!

10秒以上もあれば、弾幕によって敵を押さえている間余裕をもって行動を起こす事が
可能です。実戦になると、その有利性はもう説明する必要もないかなと。

※1・マガジンチェンジにて再び弾幕を作れますが「張り続ける」のは不可能です。
※2・ゼンマイを巻きながら撃つ必要があります。


・マガジンチェンジの回数が減る

一本につき装弾数が増えるので、当然マガジンチェンジの回数も減ります。
1ゲームにつき600発撃つと仮定すると、ノーマルマガジンでは8回ですが、
多弾数マガジンでは1回で済みます。
ゲームで一番無防備になるマガジンチェンジの回数を減らすと言うことは、その分だけ
無防備な時間が減る為、有利にゲームを進める事ができるようになります。


・そろえるマガジンの本数が少なく済む
先ほどの続きのようになりますが、自分が1ゲームにつき600発消費するとなると、その消費する分の
BB弾を所持しなければいけません。その場合に必要なマガジンは、ノーマルマガジンは8本必要に
なりますが、多弾数マガジンの場合は2本で済みます。

香港マニアでは、ノーマルマガジンが\1,848-、多弾数マガジンが\2,992-となりますので、

必要な金額を計算してみると
ノーマルマガジンの場合
1848×7=\12,936-
(本体付属分の1本を引きました)

多弾数マガジンの場合
2992×2=\5,984-

以上の様になり、金額的にも約2倍の差が出てきます。購入の際に金額の問題があるのであれば
迷わず多弾数マガジンをオススメします。


▲▲短所▲▲

・ゴミ等の異物に弱い

簡単に言うとスプリングでBBを押し上げているだけのノーマルマガジンに比べ、多弾数マガジンは
ゼンマイやギア等の、絶妙な連携によってBB弾を押し上げている為、1つでも歯車が狂うと性能が
低下します。
また、BB弾の出入口、ゼンマイを巻くギア部分等、異物の進入口が多い為、ゲームを行なうと
どうしても異物が進入してきます。埃っぽいフィールドでゲームを行なった場合は特にひどいです。

本体と同じ様に定期的なメンテナンスを行なう事によって、性能を維持する事ができますが、
ノーマルマガジンに比べて機構が複雑な為、パーツの紛失欠品、組込ミス等には十分に注意する
必要があります。
また、メンテナンス用パーツが別売されているわけではないので、消耗が激しくなると最終的には
マガジンを丸ごと新品に交換という事になります(ノーマルマガジンも同様)。


・弾が減ってくると、音が鳴る

最初はBB弾をマガジンの中に満載させる為、音はなりません。しかし、射撃によりBB弾が減ってくると
当然BB弾が減った分だけ空間が出来てしまい、動いたりしてマガジンが上下に動いたりすると
「ジャラジャラ」と音がなります。お互い撃ち合っていたり、昼戦等で周りに音があればそれ程、気になる
事はありませんが、夜戦やインドア戦で周りが静かな時に、この音がなると自分の動きを敵に知られて
しまう事になります。

効果的な対策はありません。音を鳴らさないように静かに動くしかありません。


・ゼンマイを巻く必要がある

多弾数マガジンはゼンマイを巻いて、その力でBB弾を押し上げる為、まずはゼンマイを巻いてテンションを
かけなければいけません。この時も「カリカリカリカリ」と多弾数マガジンのゼンマイを巻く独特の音がなる為に、
やはり静かな状況だと、敵に自分の動きを知られてしまう事になります。距離によっては、その隙に突撃を
喰らう事すらあります。
ゼンマイのテンションが少しでもかかると発射可能ではありますが、危険な時間には変わりないので
撃ち合いの最中にゼンマイを巻く何て事が無いように、安全な状態で巻くなどして常にテンションをかけ続けて
おくのが望ましいです。


・一本あたりの値段が高い
先ほど例にとった金額でみると一本あたりの金額は、
ノーマルマガジンが\1,848-、多弾数マガジンが\2,992-となります。
ここの時点で約1.5倍の差が出てきます。

しかし、数を多くそろえる必要が無い為に結果的には安く済ます事ができる場合が多いです。
的撃ち等を楽しむだけなので、多弾数は必要ないといった場合には考えても良いかなと思います。


・リアルではない
これはリアル志向派から見た場合の意見となります。
実際の一般歩兵(ライフルマン)が持つ平均弾数は約300発と言われている為、多弾数マガジンを
2本持つだけで2人分に匹敵する弾数を所持できる事になります。
他にも
「所持するマガジンが少なくて済む」
「ゼンマイを巻く必要がある」
「弾が減ると音が鳴る」
等、確かに実際のマガジンでは無い事なので「リアルではないといえばリアルではない」となります。

しかし、この考えについては、ゲームに対する個人個人の意見(楽しみ方)の違いになる事なので、
間違ってもいないですが正解でもありません。


・一部機能が制限される
東京マルイ製品の中では、今の所次世代M4シリーズのみに搭載されている、弾を撃ち切った時に
作動するボルトストップ機能が作動しません。ノーマルマガジン使用時のみ作動します。





●ノーマルマガジン●

★★長所★★

・耐久性が高い

構造が単純でパーツ点数が少ない為に、故障が少なく、ゴミ等の異物にも強い為、メンテナンスが
不要という訳ではありませんが、多弾数程メンテナンスをしなくても性能を長期間維持できます。


・弾が減っても音がならない
BB弾を常にスプリングでおしつける形となるノーマルマガジンは残弾数が減っても音がなる事はありません。
その為静かに行動する時にはマガジンを気にせずに動く事ができます。


・リアルな戦いが楽しめる
多弾数マガジンに比べ、普通にゲームをやるとマガジンチェンジを余儀なくされるのでマガジンチェンジの
緊張感等を味わう事ができます。また長時間の弾幕が張れない為、セミオートを使用したり、味方との
連携で弾幕をはったりと色々と工夫が必要になってくる所も、実際の現場さながらの状況を楽しむ事が
できるようになります。

ただ、ノーマルマガジンといえどフル装填してしまうと実銃の倍は入ってしまう(※)ので、こだわる方は数を
しっかり数えて装填していたりもします。
(※)M4でいうと68発なので、実銃の30発の約2倍。

次世代M4シリーズのノーマルマガジンは、レバーによる82←→30発の装弾数の切り替えが行なえる
ようになりました 。


・弾の総消費量を押さえる事ができる
フルオートで撃つとすぐに弾切れとなってしまう為、セミオートや指きりバーストを使用する様になると
フルオートに比べBB弾の消費量が格段に減ります。最近、何かと話題になるBB弾による環境破壊を
押さえる事もできます。その場合はバイオ弾を使用すれば尚効果があります。


・一本あたりの値段が安い
再び先の例を引用すると、スペアマガジン一本あたりの金額は、
ノーマルマガジンが\1,848-、多弾数マガジンが\2,992-となります。

ノーマルマガジンの方が約半分となるので、同じ本数をそろえるのであればノーマルマガジンの
方が安く済みます。ベスト等を購入してマガジン部分を埋める場合にノーマルマガジンがオススメです。
しかし、所持する総装弾数を稼ぐ場合は、多弾数マガジンの方が安く済みます。



▲▲短所▲▲


・装弾数が少ない
装弾数が少ないと、
「長時間の弾幕が張れない」
M16のマガジンを例に取ると、時間的に約4倍の差が出てきます。

「無防備になってしまうマガジンチェンジの回数が増える」
弾を撃てない時間になるので、この時に敵に狙われるとヒット確定です。

「マガジンの本数を揃える必要がある」
等、装弾数が少なくなる事によって起きるデメリットは多くあります。

それらに関しては、
「味方と連携して弾幕を張る」
一人が撃っている間に、1人はマガジンチェンジを行なう〜を繰り返す等

「セミオートでの弾幕を張る」
抑止効果は下がるのは仕方ないと割り切る必要がありますが、撃ち続けている時間は
フルオートに比べ数倍に引き伸ばせます。

〜以下経験談〜
セミオートの時はわざと相手が隠れている壁、木や足元の地面を狙う事によって抑止効果を
上げれる事があります。またレーザーサイトが使用できる状態であれば、それらを使用する事に
よって実際に弾を撃っているのと同様の効果が見込める場合もあります。

「マガジンチェンジのタイミングを見極める」
場合によっては、マガジンの中に弾が残っていてもマガジンチェンジをおこなったり、味方と合流した時等
バックアップを確保できている状態で行なう等がそれになります。

「お金を貯める」
お小遣いを貯めましょう。

等の工夫をして使っていくしかありません。



また、ノーマルマガジンの装弾数を上げた商品がG&P等から発売されています。
G&P社製 M16用130連マガジン
例えば上記写真のM16用のマガジンは見た目はノーマルマガジンですが、
装弾数が東京マルイ製の68発に比べ、 約2倍の130発まで引き伸ばされています。
ノーマルマガジンと多弾数マガジンの良さを兼ね備えたマガジンといえると思います。
その他のG&P製マガジンはコチラから





以上の様に、どちらにも長所があり、短所があります。

「勝負の結果を優先する」「雰囲気を楽しむ」等、個人個人によってサバイバルゲームの
楽しみ方は様々です。自分の楽しみ方にあったマガジンを選択すれば、ゲームもきっと
楽しくなると思います。


東京マルイ製多弾数マガジン、ノーマルマガジンををお探しの方はコチラから




ちなみに、私はノーマルマガジンフル装填派(?)です。




2009.11.20


エアガン、エアガンパーツをお探しの方必見!!相談も随時受付中!!
エアガン、海外パーツの専門店香港マニア


 


●TOPへ●
inserted by FC2 system